「S&P500とオルカン、結局どっちがいいのか?」
インデックス投資を始めた多くの人が、一度は悩むテーマだと思います。
私はインデックス投資を始めた当初、旧NISA制度の一般NISA口座を使って全世界株式に連動するETFであるVTとS&P500に連動するETFであるVOOを半分ずつ購入していました。
それが今では、S&P500をやめ、
「全世界株式(オルカン+VT)」を選ぶという結論に至りました。
今回は、S&P500ではなく全世界株式を選んだ理由と、オルカン・VTの使い分けについてお話しします。
全世界株式(VT)vs全米株式(VOO)の投資成績比較
私はインデックス投資を始めた当初は全世界株式に連動するETFであるVTと、S&P500に連動するETFであるVOOを半分ずつ購入していました。
実際の運用成績を比較してみると
2022年からETFの購入を開始して、2023年末の2年弱で
・全世界株式(VT) → 含み益21.3%
・S&P500(VOO)→ 含み益27.1%
とS&P500の方がリードする結果となりました。

ちなみに2024年以降もこの差は開いていきました。
これをみるとS&P500でいいじゃん、となりそうですがではなぜ全世界株式を選んだのか詳しく語っていきます。
超長期運用だからこそ「考えなくていい投資」を選ぶ
わが家の投資は、10年や20年ではなく、30年〜40年の超長期運用が前提です。
この前提に立つと大事なのは
・リアルタイムで市場をチェックしない
・国別の成長を予想しない
・チャートを見た売買判断をしない
つまりできるだけパッシブ(受け身)でいられる投資です。
S&P500は魅力的な指数ですが、どうしても 「アメリカが今後も強いのか?」 という前提に依存してしまいます。
一方、全世界株式は世界経済そのものに丸ごと乗る投資なので、 「どの国が伸びるか」を一切考える必要がありません。
これが、まず大きな理由です。
高配当株投資を実践していた際に、思い知らされましたが、我々サラリーマン投資家が、日々の経済情報を見ながら投資行動を変化させるのは非常に困難です。
というかむしろ何もしない方がいいと思います。
その時の経験からも、可能な限り世界の経済ニュースを俯瞰して見ていられる、「自動運転でいられる投資」を選びたかったのです。

時価総額加重だから自動で最適化される
オルカンもVTも、時価総額加重平均で全世界に投資されています。
時価総額加重平均とは、企業規模(時価総額)が大きい企業の株を多く買ってバランスをとる、ということです。
つまり
・成長する国や企業 → 比率が上がる
・衰退する国や企業 → 比率が下がる
という仕組みになっています。
これにより勝手に「最強のポートフォリオ」に調整される、という状態になります。
自分で
・米国株がいいのか
・新興国がいいのか
などを考える必要がないのは、精神的にもかなり楽です。
カントリーリスクを分散できる
S&P500は非常に優秀な指数ですが、 国単位でみるとアメリカへの集中投資です。
一方、全世界株式は、世界中の企業に分散投資 されています。
そのため
・政治リスク
・経済リスク
・通貨リスク
といった カントリーリスクを自然に分散できるというメリットがあります。
実際に、長らく米国一強の時代が続きましたが、2025年は年間リターンで全世界株式がS&P500を上回る結果となりました。
下の表は、2026年6月時点の全世界株式とS&P500の騰落率の比較です。これを見ると、長期で見るとS&P500が圧勝していますが、直近1~2年では全世界株式がリードしています。

Uddy特筆すべきはそこではなく、表の中ではどこを切り取っても、マイナスのリターンがないことだと思います。株価は日々上がったり下がったりしていますが、全体として株価は好調であることをデータが示していますね。
今後はどうなるかわかりませんし、どんな専門家にも予想することはできません。
「未来がどうなるか分からない」からこそ、最初から分散しておく、というのがわが家の考え方です。



S&P500に入るような企業は世界各国にも影響を与えている事が多いので、米国外の成長の恩恵も受けられるというスタンスも正しいと思います。どちらにしろ自分が納得して投資行動をとるのが大切です。
日本にも投資できるのが地味に嬉しい
全世界株式には日本株も含まれています。比率的には5~7%ほどと多くはありませんが、国順でみると、米国に次いで2位の組み入れ比率です。


これが意外と良いポイントで、
・日本経済に少しでも貢献できる
・日本企業の成長の恩恵も受けられる
というメリットがあります。



偉い人の界隈では、新NISAにより多額の資金が海外流出している!日本株に限定すべきだ!なんて声もあるようですが、オルカンなら多少許されませんかね。笑
投資が「自分ごと」になる瞬間がある
全世界株式に投資していると、ちょっと面白い変化が起きます。
新しく日本企業が組み入れられると応援したくなります。
例えば最近では 、2025年にハローキティでおなじみの「株式会社サンリオ」がオルカンがベンチマークとするMSCI ACWIという指数に組み入れられました。
世界上位約2500社の中にサンリオが入るんですよ、すごくないですか?
こういうニュースを見ると 「お!自分の投資先だ。応援したい」と自然に思えるようになります。
実際にわが家でも妻との話題になったり、子どもにグッズを買ったりなど投資が実生活とつながる感覚が生まれました。
これは全世界株式に投資しているからこその魅力だと思います。
わが家のオルカンとVTの使い分け
わが家は「オルカン+VT」の2本立て で運用しています。
わが家の投資構成は、最終的にこんな感じを目指しています(新NISA枠3,600万円の中で運用)。
・オルカン:約2,400万円
・VT:約1100万円
なぜVTも買っているのか?
基本はオルカン中心ですが、あえてVTも買っている理由は3つあります。
初めてのインデックス投資の思い入れ
VTは、自分が最初に買ったインデックス商品です 。いわば現在のスタイルの原点のような存在で、一生懸命調べてたどり着いた答え。
資産形成のスタートとして思い入れがあります。
こういう感情的な理由も、長期投資では意外と大切かなと、思います。
分配金でキャッシュフローも楽しめる
VTは約2%前後の分配金があります。
オルカンは内部で再投資されるので現金が入ることはありませんが 、VTは定期的にお金が入ってくるため
・投資の実感が持てる
・不労所得の感覚を味わえる
というメリットがあります。
VTでは年間4回の分配金がありますが、直近の3月では、約13,000円ほどの分配金がもらえました。
分配金は年4回均等ではなく、12月が1番多くもらえます。





現状は、結局再投資に回しちゃっているので、無駄に米国に税金を払っているだけになっています。今後は、分配金で焼肉を食べに行くなんてのもいい使い方かもしれませんね。
同じ全世界株でも中身が微妙に違う
オルカンとVTはどちらも全世界株式ですが、オルカンは投資信託、VTはETFという大きな違いがあります。
そのためVTは、新NISAの積立投資枠では購入できず、成長投資枠で運用する必要があります。
その他にも実は、採用している指数が異なるという特徴があります。
| 項目 | オルカン | VT |
| 商品の正式名称 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | Vanguard Total World Stock ETF |
| ベンチマーク指数(正式名称) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI) | FTSE Global All Cap Index |
| 銘柄数 | 約2,500〜3,000銘柄 | 約9,000〜10,000銘柄 |
| 国数 | 約47カ国 | 約49カ国 |
| 投資対象(規模別) | 大型株+中型株 | 大型株+中型株+小型株 |
| 投資対象(地域) | 先進国+新興国 | 先進国+新興国 |
| カバー範囲(世界株式市場) | 約85%(投資可能市場) | 約98%(投資可能市場) |
簡単に言うと、
・オルカンは「効率よく世界の中心企業に投資する」
・VTは「世界の隅々まで全部買う」
という思想の違いがあります。
そのため同じ全世界でも値動きが毎日少し違います。
この微妙な違いを楽しみつつ、分散効果も高められるのがポイントです。
さいごに|迷ったら「世界に丸ごと投資」
ここまでまとめると、わが家が全世界株式を選んだ理由は
・ 超長期で何も考えずに続けたい
・世界全体の成長を取りたい
・リスクを分散したい
というシンプルなものです。
全世界株式は指数をベンチマークとしたインデックス投資の中でも、1位を狙える投資先ではありません。
私の投資実績としてもS&P500の方が好成績を収めています。
それでも、常に7割〜8割の成績は狙えるので、この先「どう世界情勢が転んでも後悔しない」という点で気に入っています。
S&P500も非常に優秀な指数で、決して「間違い」ではありません。
ただ「未来は誰にも分からない」 のであれば最初から全部に投資しておくというのは、とても合理的な選択だと思っています。
もし迷っている方がいれば「まずは全世界株から始めてみる」これでも十分、強い投資戦略になると思います。
Nobody is perfect. Nothing is perfect.
完璧なもの、一つの正解なんてないのですから、長期的に見て皆さんにとって納得感のある、一番心安らかにいられる投資先を選びましょう。
ここまで読んでくれた方、長時間お付き合いいただきありがとうございました。それではまた( ^^)ノシ


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